ミニ太成長記録07:超未熟児の月齢(実月齢と修正月齢)
24w1d・526gで超低出生体重児として誕生したミニ太、今週で生後10ヶ月を迎えます。
この「生後10ヶ月」というのは、“生まれた日から数えて生後10ヶ月”という事で、ごくごく一般的な月齢のカウントですね。
これを「実月齢(実際の月齢)・暦月齢」と申しましょうか。
ただし早産で誕生した赤ちゃんには、もう一つの月齢、「修正月齢」というものが存在します。
ハハもミニ太を産むことになって初めて知った単語でした。
修正月齢の定義、また実月齢・修正月齢それぞれで意識すべきイベント等を、ミニ太の実体験を踏まえながら綴ってみようと思います。
修正月齢とは
正期産の赤ちゃんと異なり、早産の赤ちゃんには実際に産まれた日ではなく、出産予定日を基準に考えていくことが度々あります。
これを修正月齢といいます。
つまり、例えば出産予定日より4ヵ月早く産まれてきたミニ太であれば、
- (実月齢の)生後1ヶ月、イコール修正月齢マイナス3ヶ月
- 生後4ヶ月、イコール修正月齢0ヶ月
- 生後9ヶ月、イコール修正月齢5ヶ月
となります。
なお、この修正月齢をいつまで行うのかの明確な定義はないそうです。 ただし、超未熟児赤ちゃんの場合は2~3歳頃までは修正月齢で評価していく事が多いようです。
修正月齢で見るもの・実月齢で見るもの
そんな2つの月齢を持つことになる未熟児ちゃんですが、修正月齢で判断するもの・実月齢で判断するものが分野によって異なります。
修正月齢で見るもの
- 成長(おもに身長・体重・頭位、胸囲)
まず、赤ちゃんの「成長」については修正月齢を基準に見ていきます。
つまり、4ヶ月ビハインドとなるミニ太の場合、成長の観点では「生後5ヶ月」時点で「(修正月齢)1ヶ月」程度の身長・体重を発育グラフなどにマーキングし、成長曲線内に入っているか/曲線の形状に沿っているかを見る形になります。
…まぁミニ太は、修正月齢でマーキングしても曲線の範囲内は彼方遠くですが..^^;。
目安として、出生体重が1,500g以上の早産児は1歳頃まで、出生体重1,250~1,500gの早産児は2歳頃までには、身長・体重、発達ともに正期産児に追いつく(キャッチアップする)ことが多いようです。出生体重がそれ以下の早産児も、もう少し時間はかかりますが、ほとんどが6歳頃、遅くとも9歳頃までには身長・体重、発達ともに追いつくとされています。(スモールベイビー.com より)
身長・体重は個人差が大きく、ミニ太は特に体重が全然追いついていません。
が、すぐに新生児科の先生から注意を受けるわけではなく、「体重はなかなか増えていないですが、発達に最も影響のある脳=頭囲は問題なく大きくなっているので、体重は引き続き注視していきましょう」というコメントを頂いている状況です。
- 発達
赤ちゃんの「発達」についても、成長と同様に修正月齢を基準に見ていきます。
「発達」とは、母子手帳の「生後〇ヶ月の記録」などで はい・いいえ形式の記入欄がある、“〇〇ができるようになる”といったヤツですね。
例えば:
- 運動能力:首が据わる、寝返りを打つ、支え無しで座る
- 操作:ガラガラを握る、両手で持つ、左右で持ちかえる
- 社会性:あやすと笑う、喃語を話す、人見知りする、バイバイをする
- 生活習慣:ベビーせんべいなどを自分で持つ、コップから飲む、スプーンを使う
【参考】母子手帳・ベネッセ教育情報サイト「図で見る赤ちゃんの発達の流れ」
「首がすわる」の平均的な月齢は「実月齢生後3-4ヶ月」ですが、ミニ太は生後4ヶ月でようやく体重3kg超え、NICU/GCUを卒業した程度。
首がすわるどころではありませんでした(笑)。
なので「修正月齢の3-4ヶ月」、つまり生後7-8ヶ月で首がすわれば問題なし、という判断になります。
おかげ様でミニ太は、首すわり・寝返り(方方向のみですが)、支え無しで座る(数秒程度)のは現時点修正月齢通り(か若干早め)で育っています。
(良く動くので、その分、体重が増えないという噂も…orz)
- 離乳食
離乳食も「修正月齢」で考えます。ですのでミニ太は生後9ヶ月を迎えたあとの新生児科フォロー外来で「離乳食始めてOK」のお達しを頂いてからスタートしました。
なお、未熟児ちゃんは離乳食の進みが遅い/嫌がる子が多い、という事も伺っています。
ミニ太は完全拒否ではないですが、かといって量が劇的に増えてくれるわけでもないので、まだまだミルクによる体重増加を願うしかなさそうです^^;。
実月齢で見るもの
早産の赤ちゃんであっても、何でもかんでも修正月齢を基準に判断する訳ではありません。
・予防接種
一番驚いたのですが、予防接種は実月齢通りに実施します。
こんな小さな体に正期産赤ちゃんと同量を?!?と驚きましたが、「予防接種ガイドライン」にも
出生時からの合併症が無いことを確認の上、以下の要領で接種を行う。予防接種の原則は一般乳児と同様に適用する。ワクチンの接種開始は、出生後日齢、暦月齢を適用する。
と定義されています。
そのため、ミニ太もNICU/GCU入院中に、ヒブ・肺炎球菌の1~3回目、B型肝炎・4種混合の1-2回目まで接種させて頂きました。
注射量も、0.5mlなど一般の赤ちゃんと同じ量です。
以降は、近所の小児科クリニックで接種することになります。
・100日・お誕生日などのイベント
これはもう、当然と言えば当然ですが。記載するまでもないですね。
修正月齢は数年もすれば関係なくなるものなので、各種「生後〇ヶ月!」などのイベントは実月齢通りでやっています。
実月齢・修正月齢どちらでも良さそうなもの
・定期健診
自治体で開催される、4ヶ月、1歳半の乳児検診や、近所のクリニックで受診可能な検診ですね。
こちらは誰かに「修正月齢で受診せよ」と言われたわけではないですが、入院中だったミニ太は4ヶ月検診を実月齢通りに受診することは実質不可能でしたので、生後8ヶ月0日で受診しました。
(ハハの住む自治体は、「決められた検診日に出席できない場合は次回以降の検診にお越し下さい。」という緩い感じだったこともあり)
修正月齢で行けば、ミニ太の小ささが多少緩和されるかな??なんて淡い期待を抱いていましたが、まぁまわりの赤ちゃんの大きい事立派な事!!! 他の赤ちゃんが6-7kg台の体重を点呼されているなか、一人「4750g!」とミニ太(笑)。
一方、退院直後に近所の小児科で予防接種に訪れた際、「無料で受診できますよ」と言われた7ヶ月検診は実月齢で行きました。
なので、母子手帳上の「3~4ヶ月検診」と「6~7ヶ月検診」の順番が逆転しているという矛盾。
まぁ、いつ検診を受けたかと、発達度合いについていつ頃出来たかを自身がメモしてあれば正直いつでもいいのかなと思いました。