超未熟児を出産した後に読んだ本

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妊娠24週でミニ太を出産し、ミニ太が生後約4ヶ月でNICU/CGUを退院するまでは、ほぼ病院と自宅を行き来する日々でした。

といってもハハは「毎日1日も欠かさず病院に面会に行きました!」といった完璧なお母さんではなく、小学1年生(当時)のムスメがいたこともありNICUの時は1-3日おきの面会、GCUの時は(水)と(土)は「ムスメの事・家の事をするDay」と勝手ながら決めさせてもらっていました。
(赤ちゃんがNICUにいる時より、GCUにいる時の方が親のToDoが圧倒的に増えるのです。沐浴とか授乳とか投薬とか。)

病院の看護師さんにも聞いてみましたが、親御さんの面会頻度は本当に人によるそうです。
ま、ご家族の都合、距離、旦那様のお仕事(必ず夫婦で面会に来る方もいらっしゃいました)、いろいろありますよね。

面会に行かない日は少し心が痛むこともありましたが、ミニ太の姉であるムスメが、自分の気持ち・希望より、周りを優先的に気に掛ける性格で。
そんなムスメに余計な気遣いや遠慮をさせたくない、ミニ太は退院したらめいっぱいベタベタしよう!! と決めていました。
…ま、現在たまーにイラッとくることもありますが、絶賛ベタベタ中です(笑)。

 

病院に面会に行かない日は、ムスメと近所の図書館に行くことも良くありました。ハハの趣味である縫い縫い(ミシンソーイング)の書籍を予約して借りるほか、ムスメの小学校では毎週「朝読」といって読書の時間があったのです。

そういった書籍を借りるついでに、小さく生まれた赤ちゃんに関する書籍を生まれて初めて検索、借りました。

【未熟児を生んだ親として】

がんばれ!!小さき生命たちよ―村田修一選手と閏哉くんとの41ヵ月 

今年プロ野球選手を引退された村田修一(元)選手と奥様の手記を中心とした書籍です。この本で初めて知りましたが、村田氏のご長男も妊娠24週、712gで誕生した超低出生体重児だったとか。ここから一気に親近感がわき、どんどん読み進めていきました。

また、村田氏は選手時代、NICUを激励訪問したり、球場に子供たちを招待したり、1打点(途中から1安打)1万円の積立金プロジェクトといった慈善活動をされていたこともこの本で初めて知り、恐縮ながら村田選手の印象がだいぶ変わりました。

村田選手以外にも、NICU入院児をもつご家族の想い・苦しみ・喜びが率直に書かれています。担当医師(神奈川県立こども医療センター新生児科の豊島先生)の寄稿文もあり、厳しい医療現場の現実が綴られています。

全てのお話が現実で、言葉ひとつひとつがストレートなだけに、ぐいぐい心に刺さりました。

 

【未熟児の兄弟に向けて】

ちいさな あかちゃん、こんにちは! 未熟児ってなあに

ミニ太が退院してくる前に、小学1年生のムスメ向けに借りて読ませました。

ミッフィーで有名な、ディック・ブルーナさんの絵で描かれた、「未熟児」のことを伝える絵本です。
予定より3ヶ月早く生まれた赤ちゃんの退院を待ちわびる、お兄ちゃんお姉ちゃんのきょうだい目線で書かれています。
書かれて…といっても絵本なので、解説的な文章はなく、シンプル。挿絵も派手な演出?はなく、ブルーナさんの絵がさらにシンプルさを際立たせています。シンプルな分、赤ちゃんの様子やその赤ちゃんを迎え入れる家族の喜びなどがよりすっと入ってきます。

絵本の最終ページには、著者である医師の方の解説や、実際のNICU赤ちゃんの写真が掲載されています。
この絵本+解説ページで、ムスメに「今ミニ太がどんな状態で、どんな感じなのか。退院してきたらこうしてあげてね」ということを伝えてみました。

この絵本が功を奏したかは不確かですが、ミニ太退院後、ムスメはハハの予想をはるか上に行く「弟にメロメロ姉ちゃん」と化してくれています(笑)。

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