ミニ太成長記録05:慢性肺疾患と呼吸管理1

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慢性肺疾患ネタ:ミニ太成長記録03:慢性肺疾患

赤ちゃんの肺の機能は妊娠32週前後で完成・成熟するため、それより前に誕生した赤ちゃんは肺の機能だけでなく自発呼吸・血液の循環などが未熟な状態。そのため、呼吸の補助が必要不可欠です。

24w1dで生まれたミニ太も、生まれてすぐに人工呼吸器が口に繋がれ、NICU/GCUで長期間人工呼吸器や酸素療法のお世話になりました。
(そして現在在宅酸素療養に至る)

本記事では、お世話になった人工呼吸器やの種類について備忘録として綴っています。

【読み進まれる前に】

  • 以下で説明している内容は素人(非医療従事者)がミニ太の入院時に先生にお伺いしたお話、ミニ太が入院中実際に使用していた実機の情報などから個人的に調べてまとめているものです。そのため記載事項に誤りがある可能性も充分あります旨ご了承下さい。
  • 本記事ではミニ太の写真がちょいちょい登場します。顔は処理してありますが、超未熟児の画像を見るのはちょっと..という方はご留意下さい。

 

人工呼吸器/人工呼吸管理

赤ちゃんの呼吸を助けるため、赤ちゃんの口から気管にチューブを挿入(挿管)し、そのチューブを人工呼吸器に繋ぎます。

右~右下にあるのが人工呼吸器のチューブ

人工呼吸器には管理モニターがついており、そこで赤ちゃんの状態に応じて酸素濃度・換気量などが微調整されているようでした。

ミニ太がお世話になった人工呼吸器には、成長段階によって以下の種類に変化していきました。赤ちゃんの病状・症状によってはもっといろいろあるんだと思いますが…。

SIMV

(Synchronized Intermittent Mandatory Ventilation)

ミニ太が生まれてすぐ~生後1ヶ月半近くまでお世話になっていました。
設定された換気回数で赤ちゃんの自発呼吸に同調させ強制換気を行い、気道内圧を上昇させるという仕組みのようです。

HFO

(High Frequency Oscillation/高頻度振動換気法)

SIMVの次にお世話になった呼吸器タイプ。「振動換気」「肺をブルブルさせて使う呼吸器」という説明を受けました。

 

HFOは一定の気道圧を中心に少量のガスを高頻度に出し入れ、肺胞の開く最低陽圧(opening pressure)ガスに振動を加えることによって酸素等の拡散効果(diffusion effect)を促進し、圧力への依存を減らして換気補助を行うことが可能となるのだそうです。
圧力への依存が減少するため、人工呼吸による気道損傷の危険が低減する。らしい。

確かに人工呼吸器もSIMVの時とは異なりブブブブ…と、細かく小刻みに震えていました。
※実際には同じ人工呼吸器でSIVMモード・HFOモードと切り替えられると思われます。

赤く光っているのは心拍・酸素濃度モニターです

ミニ太がお世話になった呼吸器はドイツの「Draeger(ドレーゲル)」社のものでした。

日々のお世話

赤ちゃんの人工呼吸器は保育器内のアーム?で固定されており、また赤ちゃんの口まわりもテープで固定されていて、チューブがズレて気管を傷つけたりしないよう調整されています。
が、赤ちゃんは動く。特にミニ太は看護師さんや先生に呆れられるほどよく動いたので、呼吸器がズレる→サチュレーション(体内の酸素濃度)が下がる→サチュレーションモニターのアラームが鳴る→看護師さんに体勢や呼吸器位置を調整してもらう…をよくやっていました。

また、同じくサチュレーションを改善する処置として、「気管吸引」をして頂いていました。
手順が複雑&看護師さんがテキパキ過ぎて素人には分かりませんでしたが、気管吸引することにより気道分泌物を取り除き、無気肺・肺炎の予防、窒息の予防、呼吸器感染の予防などが見込めるようです。

人工呼吸器からCPAPへ

ミニ太が誕生して2ヶ月弱経った頃、NICUへ面会に行くと、保育器の中のミニ太が明らかに見た目変わっており、ミニ太のまわりもなんかスッキリしていました。あれ? ブブブブ言っていた機械もないぞ?!? ときょろきょろしていると、看護師さんがやってきて「ミニ太くん、ついにお口の人工呼吸器を卒業したんですよー♪」と説明して下さいました。

人工呼吸器からCPAPへ

先生からは「今週か来週に人工呼吸器の管が抜けると思いますよー」といった事前説明は受けていたのですが、何せ長期間今までの人工呼吸器にお世話になっていたミニ太の事、そんな簡単に抜管できるとは思っていなかったので嬉しいサプライズでした。

上の写真で言うと白と緑のチューブが新しい機械で、これがCPAPと呼ばれるものでした。

他の未熟児さん記録サイトなどを拝読していて、口での人工呼吸器→鼻での人工呼吸器であるCPAPへの変更が大きな大きな成長ステップであることは何となく把握していたので、他の赤ちゃんとおんなじだー! と心の中で喜んでいました(笑)

 

…こんな感じで、呼吸関連の治療については 人工呼吸器1(SIMV→HFO)→人工呼吸器2(CPAP) → 鼻カニューレ → 何もつけない(酸素関連卒業)、という流れで進んでいくわけですが、CPAP以降については別の記事で綴らせて頂ければと思います。

ミニ太成長記録09:慢性肺疾患と呼吸管理2

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