妊娠高血圧症候群 ~ミニ太出産まで1

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2018年1月に誕生した息子、通称「ミニ太」。

彼は予定日より4ヶ月近く早くに、妊娠24週1日(24w1d)で生まれた超未熟児/超低出生体重児です。

そんな早くこの世に出てきた…というより「誕生せざるを得なかった」のは、ハハが重度の「妊娠高血圧症候群」を発症した為です。

発症からミニ太出産までを、半年以上前の記憶を辿りつつ拙い文章で恐縮ですが綴ってみようと思います。

 

妊婦検診から即日入院

妊娠21週4日目、妊娠6ヶ月めの妊婦検診に赴く。病院は、ムスメの時もお世話になり、今回も出産予定&妊娠初期から検診に行っていた近所の産院。午前中に検診を受け、午後から勤め先に出勤予定だった。

診察の前に自分で体重・血圧を測定するのだが、この日は見た事のない血圧の値が表示された。

152/90」

いつも病院や健康診断にて機械で測定する血圧は、緊張するのか一旦高めに測定されるものの再度看護師さんに手動で測定されて「あ、問題ないねー」で済んでいた。が、今回は時間を置いて看護師さんが2度測定してもやっぱり150台。

どうしたのかなー、昨日塩分高い食事したっけー?などのんきに考えていた。

 

その後診察室に呼ばれた際、いつも柔和な印象の先生の顔がこわばっていたように見えた。

血圧が高すぎる。おまけに尿蛋白がスリープラス(+++)出ちゃってるのでアウトです。これから即入院してもらいます。」

母子手帳に記載された「妊娠中の経過」記録表には、尿蛋白は「++」までの記号しかない。なので手書きでもうひとつ+が赤字で追記されていた。

体重は妊娠前より+3kg、浮腫は+、尿糖は-でした。

え?入院??  今からですか??? 家族への連絡っていつどうしたら??? いや入院の準備なんて何もしてないのですが…一旦家に帰っても良いのでしょうか?

事態の緊迫性・重要性が呑み込めていなかった私は、真剣な先生に(決してふざけていた訳ではないのだが)しょうもない質問をしていた。

「うん。今すぐ入院。すぐに病室に案内するから、家族への連絡はその後でして。家に帰るなんて冗談じゃないよ、必要な荷物はご家族に持って来てもらって。」

至極当たり前の先生のご返答。

先生がてきぱきと近くの看護師さんに入院の指示をし、“絶対安静”という事で私は仕事荷物とともに車いすで病室まで運ばれました。
そしてそのまま入院することになったのでした。

 

病室に案内される間、仕事中であった夫と両親に(取り急ぎ)LINEとメールで連絡。

夫の第一声ならぬ第一メッセージは「え?本当?!?」

…ま、当然のリアクションですよねー^^;。

妊娠してから、冗談で「私がある日突然入院しちゃっても知らないよー!? ちゃんとムスメの面倒見られる?家のどこに何があるか分かる?」などと話してはいましたが、まさか現実に起こるとは夫も私も予測だにしておりませんでした。

そんな訳で、当方としては人生2回目(1回目は10歳の時の虫垂炎)の入院生活が開始したのでした。

入院計画書には「PIH(pregnancy induced hypertension:妊娠高血圧腎症)による管理入院」と記載されました。

 

妊娠高血圧症候群とは

詳しく知るには、さすがそれぞれご専門の学会だけあって以下が非常に分かりやすかったです。 

 

以前は「妊娠中毒症」と呼ばれていたようです。

妊娠時に高血圧を発症した場合、妊娠高血圧症候群といいます。妊娠前から高血圧を認める場合、もしくは妊娠20週までに高血圧を認める場合を高血圧合併妊娠と呼びます。妊娠20週以降に高血圧のみ発症する場合は妊娠高血圧症、高血圧と蛋白尿を認める場合は妊娠高血圧腎症と分類されます。日本産婦人科学会サイトより)

私の場合は高血圧+尿蛋白のダブルパンチなので、「妊娠高血圧腎症」の診断となりました。

なお、私本人は当時何の自覚症状もありませんでした。また第一子であるムスメの時も、38週で1度尿蛋白が+出た以外は至って順調、問題なしの妊娠&出産でした。

「妊娠高血圧症候群になりやすい人」に合致した要因は、唯一「高齢」のみ^^;。

 

また本症候群の原因として

最近の研究では、お母さんから赤ちゃんに酸素や栄養を補給する胎盤がうまくできないため、胎盤で様々な物質が異常に作られ全身の血管に作用し病気を引き起こすのではないかと言われています。日本産婦人科学会サイトより)

と記載がありますが、出産後、確かに上記が関係していたのかも…と思われる結果も通知されました。

それはまた改めて綴ろうと思います。

 

ミニ太出産までのお話、以下に続きます。

妊娠高血圧症候群~ミニ太出産まで2
妊娠高血圧症候群~ミニ太出産まで3

 

2018/11/11 追記:

妊娠高血圧症の一例として、こちらの新聞記事も参考になると思うのでリンクしておきます。
朝日新聞デジタル 「患者を生きる 妊娠高血圧」

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